オットマンという便利グッズはあまり有名ではありません。
これを使えばソファの快適性を格段にアップさせることが可能ですが、その素晴らしさを体感した人はまだ少ないです。
これはOttomanをカタカナで表したものであり、もともとはオスマン帝国を指すといわれています。
そこで使われていたソファのようなアイテムのことです。
日本で定着している物とは異なり、丈がとても短いという特徴があります。
これがイギリスでも用いられるようになり、雰囲気が似ているという点からOttomanが一般名詞として定着したのでしょう。
そう言われると、簡易な椅子をイメージする人が多いかもしれません。
確かに全体的な外観は似ていますが、直接それに座るという使い方はほとんどされません。
これはソファの前に置いて使用するのが一般的です。
ただし、サイドテーブルのように用いるのではありません。
お盆なら置けないこともないですが、そういう物に対する安定性は低いです。
上に何かを置くという使い方は正解ですが、道具や食べ物ではないので注意してください。
正解は人間の足であり、いわゆるフットツールという位置づけになっています。
これは日本人と非常に相性が良く、たいていの人は普通に座るよりもリラックスでしょう。
その理由として、日本人は畳の上に座る習慣があったことが挙げられます。
もちろん椅子に座る文化も浸透していますが、床に座って脚をだらりと伸ばすと気持ちいいでしょう。
ソファならではの柔らかいクッションと背もたれの感触はとても良いですが、脚は椅子に座ったときのようにぶらりと下げるだけです。
つまり日本人にとってはもう一声あったら最高といえる状態です。
これで脚さえ伸ばせたら完全無欠といえるツールになります。
それを実現する方法として横向きに座って脚を伸ばす方法もあります。
2人がけ用以上なら1人で横たわることが可能なので、そうすることも決して不可能ではないでしょう。
とはいえ、現実的には2人以上いることが多いので、そのような怠惰な姿勢になれないことが多いです。
そこで役に立つのがオットマンというわけです。
これを前に置いておけば、いつもと同じ座り方をしたときに足を載せておけます。
つまり、最高の使い方を少ないスペースで実践でできるというわけです。
一度試すとくせになって、そうしないと座る気にならないという人も見受けられます。
片足だけを載せてることもできるなど、自分の裁量で調整できることも大きなメリットです。
遠くに置いて伸ばすだけでなく、近くに置いて三角座りのような姿勢にもなれます。
また、あまり向かないと前述しましたが、そこに腰をかけることも間違った使い方ではありません。
そのため、急な来客があった場合などは、臨時の椅子として活用することも可能です。
上品なグッズなのでお客に使わせても失礼にはあたりません。
それどころか新鮮な座り心地を喜んでもらえる可能性もあります。
低めの丈のおかげで子ども用の椅子としてもうってつけです。
さらに大きなメリットして軽量であることが挙げられます。
ソファを移動させるのは大変ですが、オットマンであれば苦労せずに運べます。
そのため、使わないときは物陰に置いておけます。
その間は上に小物を置くような使い方も間違いではありません。
前述のように安定性が高いわけではありませんが、デリケートなもの以外なら置いても問題はないでしょう。
実際、クローゼットのそばに配置して、補助台として使っているケースも見受けられます。
この他にもさまざまな使用方法があり、アイデア次第でいくらでもアレンジが可能です。
このようにオットマンはとても便利なので、1つだけでも用意すると重宝されます。