家族の団らんやリラックスした姿勢で読書を楽しんだりと、くつろぎ・団らんの空間でソファは大活躍します。
毎日使うからこそ、清潔かつ快適な状態を維持したいところです。
ここではソファに付きがちな嫌な臭いの原因と、その消臭方法について解説します。
その原因として考えられるのは、直接的に肌に触れることが関係しています。
毎日使うテーブルやイスなどと比べて、肌が直接触れる頻度も面積も大きい家具です。
採用されているのはコットンなどの布地、もしくは牛革・合成皮革などですがいずれも汗・体臭がつきやすい素材となっています。
人体の体臭や汗・垢が表面の布地に染み込み、放置することで雑菌・微生物が繁殖します。
微生物の中でも特に、タンパク質をエサとする菌が悪臭の原因です。
人間の汗や垢、フケなどにはタンパク質が含まれており、それらを食べて微生物が繁殖するとともに排泄を行うため、それが悪臭の原因になるという訳です。
加えて食べ物・飲み物をこぼしてそれが染み付いてしまったり、ペットが粗相をすることでも悪臭がついてしまいます。
表面積が大きい家具であるため、臭いの粒子が吸着しやすいという点も問題です。
直接触れている他にも、大気中に漂う調理中の湯気やタバコの煙なども付着しやすいです。
一度臭気が付くと取る作業が大変になるため、日々のお手入れが大切になります。
ソファの臭いを取る方法としてまず挙げられるのが、定期的に掃除機をかけることです。
先述の通り面積が大きいため、ホコリやゴミを吸着したり溜め込んだりしやすい家具です。
悪臭に加えてダニが発生する要因となるため、掃除機で定期的にホコリを吸収しておくことが大切です。
ノズルの先を、ブラシタイプに交換して掃除すると良いでしょう。
背もたれ部分や裏面、肘掛けや継ぎ目の境目など隙間の部分は特に入念に行ってください。
飲み物をこぼしたりして、汚れが付いた場合は拭き掃除を行います。
中性洗剤をぬるま湯で薄めておき、柔らかい布を浸してから軽く絞ったものを使って拭き取っていくと良いです。
この時擦るのではなく、表面を叩くようにして汚れを落とすのがポイントです。
汚れが浮いてきたら、乾いた布で吸い取ってください。
仕上げとしてお湯に浸してから固く絞った布を用意して、拭くようにします。
この過程を経ずに、洗剤で拭いたままで置いておくと表面の布地をいためる原因となるため注意しましょう。
必ず水拭きと乾拭きを行って、その後自然乾燥させることが重要です。
定期的に掃除をしたり入念に汚れ落としをしても悪臭がついてしまった場合、重曹を使って落とすのがおすすめです。
消臭効果を持つ万能アイテムである重曹は、ソファの悪臭取りにも使えます。
使い方は至って簡単であらかじめ掃除機をかけておき、重曹を全体にまんべんなく振りかけます。
その状態のまま一晩ほど放置して、翌朝に掃除機で重曹を吸い取れば悪臭が消えているという仕組みです。
粉を直に振りかける行為が気になる方は、500mlの水に対して重曹を大さじ1杯ほど入れて溶かしたものをスプレーで吹き掛けるのがおすすめです。
環境に優しく人体にも無害であるため、小さなお子さんやペットが居るご家庭でも安心して使えます。
消臭用の炭も、悪臭を取る優秀なアイテムの1つです。
置いておけば家具だけでなく、部屋全体の消臭も行ってくれる便利なアイテムと言えます。
ソファに使用する場合は、袋に入れた炭を表面に置いてその上からカバーで覆って一晩放置します。
ペットの粗相や汗などの消臭には酸性物質を吸収する白炭を、食べ物やタバコに関してはアルカリ性物質を吸収する黒炭と先程の白炭の両方を使うと良いでしょう。
日頃のお手入れに掃除機をかけて、重曹スプレーを吹き掛けるのがおすすめのお手入れ方法です。